販売革新IT特集
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 首都圏の1都3県に、116店舗(2015年8月末現在)のドラッグストアを展開する、いなげやグループの㈱ウェルパーク。同社は、2012年11月にデジタルチラシ配信ツール『チラシプラス』を導入した。 「新聞購読率が減少する昨今、より多くのお客様に情報をお届けするために、折込チラシの補完として「チラシプラス」の導入を決めました。外出時に持ち歩くスマートフォンで見られる点も魅力でした」と、同社営業企画部部長の渡辺貴氏は導入理由を語る。導入当初、電子チラシサービス開始の告知を店頭にて展開。各店舗のレジ周りにQRコード入りのポスター等を貼り、パソコンやスマートフォンで、見たいときにすぐにウェルパークのチラシが見れる「手軽さ」をご案内し、新聞折込チラシにも同様の情報を掲載。その結果、2年間で電子チラシが掲載している店舗ページの総閲覧数が電子チラシ導入当初と比較して4~5倍に伸びた。従来のホームページはリクルート向けのコーポレートサイトの色合いが強かったが、お客様のニーズを強く感じ、お客様への情報提供を中心とした販促色の強いスタイルにリニューアルする事を決断。トップページは全店共通のイベント・キャンペーンや月毎のポイント強化商品のご案内、月間の特売商品等の情報提供を行うようになった。サイトリニューアルの制作に関してもセブンネットに依頼。スマートフォンでの閲覧も最適化するデザインを採用した。  最近ではスマートフォンの急激な普及に伴い、ウェルパークの各コンテンツの閲覧者のデバイスはスマートフォン(タブレット)が多数を占める傾向が強くなりつつある。ウェルパークのホームページの中でもスマートフォンユーザー向けのコンテンツとして、特定の商品の購入時に更にボーナスポイントを付与するプラスポイント商品の案内をしている。「従来は、プラスポイントの対象商品を知るには、折込チラシで確認するか、店頭ポスターや売り場で直接見つけるしかありませんでしたが、今は、スマートフォンでカテゴリー別に分類して紹介しているので分かりやすいと好評です」と、ホームページや電子チラシを担当する若狭紀行氏(営業企画部 マネージャー)。また、「当初はパソコンからの閲覧が主でしたが、今はスマートフォンからの閲覧が圧倒的に多い」(渡辺氏)ということで、今年の4月1日には、スマートフォンユーザー向けにLINE@を導入。様々なメッセージを配信した結果、「チラシなどお客様のお買い物に対応する情報から外れた内容だとLINE@のブロック率が上がるという現象を経験しました。やはり、お客様は商品に関わる情報を求めているのだと再確認しました」(渡辺氏)。そこで、シーズン毎の健康情報などと共にタイムリーな商品の紹介をするといった内容に絞った。「今後も、紙媒体、ホームページ、『チラシプラス』、LINE@を情報連携させて、様々な手段でお客様に有効な商品情報、セール情報をお届けしたい。しかし、買物しやすさ、リーズナブルな価格、新しい発見・感動、購入後の満足感などが伴わなければ、お客様は他店に行ってしまいます。お客様の声に耳を傾け、今まで以上に、お客様のニーズにお応えできる店作りをしていく必要性を感じています」と渡辺氏。客数も売上も前年比を超えていることが、それができている何よりの証左であろう。渡辺氏は、将来的に、地域のお客様の特性・属性に合わせて各店舗毎に情報配信ができる「チラシプラスアプリ」の導入も視野に入れ、今後もより良いサービスの提供に挑戦していく。紙媒体、ホームページ、「チラシプラス」、LINE@を連携して情報を配信紙媒体、ホームページ、「チラシプラス」、LINE@を連携して情報を配信2年間で、店舗ページ閲覧者が約5倍に!スマートフォンでの閲覧が圧倒的多数を占め、商品情報配信に敏感に反応営業企画部 部長渡辺 貴氏営業企画部 マネージャー若狭 紀行氏ウェルパークスマホ画面株式会社ウェルパークドラッグストア事例October 2015

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